ご挨拶

第9回日本HTLV-1学会学術集会 会長
京都大学大学院医学研究科 血液・腫瘍内科学
高折 晃史

 

第9回日本HTLV-1学会学術集会を2023年11月10日(金)から12日(日)の3日間、京都市京都テルサにおいて開催いたします。今回のテーマは、これまでと少し趣を変えて、「〜京都から世界へ〜」としました。ご存じのように、成人T細胞性白血病とHTLV-1の発見は京都からの発信であり、その後多くの成果が日本から発信されました。初めての京都開催でもあり、是非その歴史を今一度振り返りながら、今後さらなる発信ができればという思いを込めました。

日本HTLV-1学会学術集会は、HTLV-1感染症に関して、臨床・基礎・疫学の多面的な側面から議論をする場であり、さらに臨床においては、HTLV-1の惹き起こす様々な疾患のみならず、母子感染等広い範囲をカバーします。これら分野の異なる人達が一同に会することに大きな意義がある集会です。
2019年12月に始まった新型コロナウイルス感染症COVID-19の流行は、約3年が経過しようとする今も(2022年11月時点)尚収束を見せていません。この間、本感染症は社会に様々な影響を与え、我々の生活様式にも様々な変化を引き起こしましたが、学会の在り方もまた例外ではありませんでした。本学術集会は、コロナ禍において延期等をしながらも、前述の意義もあり、大会長の多大なご尽力によりこの2年間、対面Hybrid開催を実施してきております。第9回学術集会も同様に、現地開催を基本とした開催形式を目指したいと考えています。

皆さまには、是非、本学会にご参加いただき、熱い議論を戦わせていただくと同時に、秋の京都を楽しんでいただけましたら幸いに存じます。
それでは、京都にてお待ちしております。