ごあいさつ


第5回日本HTLV-1学会 学術集会
会長 神奈木 真理
(東京医科歯科大学 免疫治療学分野 教授)

この度、第5回日本HTLV-1学会学術集会を平成30年8月31日(金)〜9月2日(日)の3日間、一橋講堂(東京都千代田区 学術総合センター)にて開催させていただくことになりました。

ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1)感染者は、わが国では約110万人、世界では1000~2000万人とされています。 HTLV-1感染は、成人T 細胞白血病/リンパ腫(ATL) 、HTLV-1関連脊髄症 (HAM/TSP) 、HTLV-1ぶどう膜炎等、種々の疾患をひき起こします。水平感染や母子感染による感染拡大を防ぐため、献血者だけでなく妊婦に対しても HTLV-1抗体検査や感染告知が行われるようになり、HTLV-1感染症の克服は、HTLV-1感染者や家族にとって切実な願いであるだけでなく社会全体の需要となっています。

平成22年末に政府は「HTLV-1総合対策」を策定し、国を挙げてHTLV-1対策に取り組む方針がとられました。HTLV-1研究者、臨床医、患者、HTLV-1キャリアが協力してHTLV-1対策に取り組むため平成20年5月に設立された「HTLV-1研究会」は平成25年には「一般社団法人 日本HTLV-1学会」となり、年1回の学術集会で研究成果の発表や情報交換を重ねてまいりました。この数年間で新しい治療薬もいくつか登場し、HTLV-1研究は着実に進歩しています。

HTLV-1感染症の克服には、基礎と臨床の情報共有と相互協力が必要です。HTLV-1感染症に取り組むウイルス学、疫学、免疫、血液内科、神経内科、皮膚科、眼科、産婦人科、リハビリテーション、検査、看護等、多分野の専門家が一堂に会する本学会の果たす役割は非常に大きいものがあります。

第5回HTLV-1学会学術集会では「HTLV-1関連疾患の理解から予防・治療への新たな展開」というテーマのもと、疾患機序研究と治療の最前線を結びつけ、治療の進歩と発症予防につながる研究発表を多く取り上げる予定です。それらの研究成果を、研究者はもとより、患者・家族の皆さんとも広く共有できるような学術会議にしたいと考えております。是非、多数の皆様の御参加をお待ちしております。

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